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A1 : クランプがありませんが、なぜですか?
クランプが必要な理由は3つあると考えます。ひとつにバランスを合わせるため、ふたつめに自動導入の速度が遅いために、そして最後に障害物に衝突した時に、クランプが衝撃緩和装置の役割をするためです。CRUXマウントシリーズにクランプ機構を設けていない理由は、バランス調整を慎重にする必要がないのと、自動導入の速度が速いのでクランプがなくともストレスを感じることがないからになります。また鏡筒がピラーや三脚などの障害物に衝突した場合にはモーターが脱調して空回りをするようになっています。結論的にCRUXマウントは万一の事故の場合でもクランプがないことで故障する可能性はとても小さくなります。




A2 : 搭載重量が一般的な赤道儀と比べ大きいですが理由は?
本マウントシリーズの最大の特徴である、減速器にハーモニックドライブを採用していることによります。一般的な赤道儀の駆動部はウォームホイールとウォームネジが「点」で接していることに対して、ハーモニックドライブ減速器は弾性変形しながら回転することにより伝達系が多数の面で接触します。これによって大きなトルクを得て、さらに構造的にバックラッシュを発生させないことも特徴的なメリットとなります。




A3 : ハーモニックギアは周期誤差が大きいのではないでしょうか?
ハーモニックギアは構造上、P-Motionにおいては、精密なウォームギアに比べれば特性が落ちる短所があります。最近では性能が向上している傾向にありますが、おおむね+-16秒程度です。しかしバックラッシュがない長所と周期誤差の短所が、どちらが写真撮影に強く影響するかを数年間天文台で研究した結果では、バックラッシュがないことが非常に高いガイドの応答性を保障するので、結果的に非常に短い周期のガイドを実現し写真精度を向上させました。この長所は周期誤差が大きい短所を克服してもあまりある信頼性を保障します。適正なガイド星を利用した場合にはなりますが、0.1秒のガイディング実績を得ることができました。また、Titan TCSに搭載されるPEC機能を利用すれば、P-Motionを完璧に制御することができるでしょう。




A4 : ウエイトなしで使用する場合にバランスは大丈夫なのでしょうか。
CRUX170HDの場合、10cm屈折望遠鏡をバランスウエイトなしの状態で使って問題なく写真撮影が可能です。(例えば90mmクラスの屈折望遠鏡とSBIG STL11000との組み合わせもウエイトなしの状態で問題ありません。)これは前述の通りハーモニックドライブの高トルク・バックラッシュゼロによって実現されますが、三脚などの足回りとのバランスとは全く別の話になります。マウントに重たいものを載せたい状態で、完全にバランスが取れていない場合、カメラ三脚やカーボン三脚を利用していると、場合によっては全体(鏡筒+マウント+三脚)がトップヘビーになって倒れてしまう可能性があります。このようなリスクを避けるために、なるべく大きく広がる三脚や丈夫な三脚及びピラー脚を利用することを推奨します。